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“安心”と“先進”
クレジットカードの新しい利用体験
Context
急速なキャッシュレス決済の普及の一方、現金払いと比較した場合の利用状況の把握しづらさ、またそれに起因する出費のかさみや次の請求額が予想以上に多い経験に課題を感じる利用者も多い。また近年のカードの不正利用増加が、利用者の不安増加の誘因の一つとなっている。長年、業界をリードしてきたJCBは、この課題を解決し、誰もが安心して便利にキャッシュレスライフを送ることができる社会の実現に向け、「カードとアプリの一体化」をコンセプトに、数百万人が利用する会員アプリの抜本的なリニューアルを目指した。特に、ユーザーにとって当たり前である「明細の確認」には徹底的にこだわる一方、カードアプリを利用する新しい価値を生み出すことが重要なテーマであった。
Our Approach
ユーザーの具体的な利用実態や自社チャネル外の行動を把握しきれないことでリニューアルに向けた最適な施策の決定が困難な状態にあった。そこで、会員の利用状況や課題の解像度を高めたうえで、サービス利用体験におけるアプリの役割を定義していく方針を策定。数万人へのアンケート調査、50名以上にインタビューを通じて、アプリやその他チャネルも含めたクレジットカードの利用実態とニーズを把握し、チャネル横断的な利用体験のあるべき姿を導出し、現状課題と掛け合わせリニューアルにおけるアプリケーションスコープを導き出した。
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名
インタビュー実施
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部門
クライアント側の
ワークショップ参加
ワークショップ参加
座学では知っていた
デザインプロセスだが、
自分たちでいざ実装しようとすると
よくわからなかった。
フォーデジットが先導してくれた
おかげで、担当者が納得しながら
進むプロジェクトになった。
デザインプロセスだが、
自分たちでいざ実装しようとすると
よくわからなかった。
フォーデジットが先導してくれた
おかげで、担当者が納得しながら
進むプロジェクトになった。
from Our Client
Process
01
ユーザー理解
02
理想の
サービス利用体験
の設計
サービス利用体験
の設計
03
MVP定義、
設計・デザイン
・開発
設計・デザイン
・開発
04
アプリのグロース
ユーザー理解
性別、年齢、居住地も様々なJCBのカード会員の利用実態を網羅的に把握するために、幅広いセグメントに対してのインタビューを計画。
事前にアプリ利用データなどの定量情報、アプリストアコメントなどの定性情報の分析を実施し、抽出された既存アプリに対する課題点を仮説に見立て、50名以上の会員に対してデプスインタビューを実施。インタビューにより、ユーザーがクレジットカードやアプリをどのような状況で、どのように利用しているかといった定性的な利用実態を具体的に把握した。クレジットカードアプリに対して、主に明細を確認するものであり月に数回のアクセスで十分という意見が大多数を占めた一方、不正利用への不安から、定期的にアプリを開き問題がないか確認するという意見もあった。
クレジットカードの利用における、ユーザーのアプリに対する期待は「自身の状況を確認し、利用の計画をするためのチャネル」としての機能であることを把握し、プロジェクトにおいて優先すべき体験として共有を行った。
事前にアプリ利用データなどの定量情報、アプリストアコメントなどの定性情報の分析を実施し、抽出された既存アプリに対する課題点を仮説に見立て、50名以上の会員に対してデプスインタビューを実施。インタビューにより、ユーザーがクレジットカードやアプリをどのような状況で、どのように利用しているかといった定性的な利用実態を具体的に把握した。クレジットカードアプリに対して、主に明細を確認するものであり月に数回のアクセスで十分という意見が大多数を占めた一方、不正利用への不安から、定期的にアプリを開き問題がないか確認するという意見もあった。
クレジットカードの利用における、ユーザーのアプリに対する期待は「自身の状況を確認し、利用の計画をするためのチャネル」としての機能であることを把握し、プロジェクトにおいて優先すべき体験として共有を行った。
アプリは
明細を確認するもの。
明細以外はほとんど
見てないし、
活用したことない。
月に1、2回見て、
それで十分。
明細を確認するもの。
明細以外はほとんど
見てないし、
活用したことない。
月に1、2回見て、
それで十分。
from Our Research
覚えのない明細や使いすぎて
いないかを、ざっくりと
チェックしている。
いないかを、ざっくりと
チェックしている。
from Our Research
理想のサービス利用体験の設計
インタビュー結果をインプットに、JCB社内でカードサービスに携わる多様な社員に参画してもらい、認知からロイヤルカスタマーに至る全ての過程をチャネル横断で描き出し、体験全体から課題を抽出、解決するアイデアを広げ集約した。理想のユーザーシナリオをもとに受容性調査を実施し利用者のニーズを把握。ユーザーがクレジットカードを利用するうえで、アプリは利用における一つのチャネルでしかないため、アプリだけを改善してもサービス全体の体験はよくならない。
ワークショップでは、ペルソナがカード検討を行うところから、申込み、利用の体験中に、どのような困りごとが発生するか洗い出し、課題を解決するために機能やサービスのアイデアを導出。アイデアを一つの体験としてストーリーボードに落とし込み、体験の中でアプリの役割を整理し、ストーリーとストーリー内のアイデアがユーザーに受容されるかの調査を実施。結果をふまえ、体験の再設計や再検討を行い、ユーザーにとって有用な機能を自然な利用体験に落とし込んだ。
ワークショップでは、ペルソナがカード検討を行うところから、申込み、利用の体験中に、どのような困りごとが発生するか洗い出し、課題を解決するために機能やサービスのアイデアを導出。アイデアを一つの体験としてストーリーボードに落とし込み、体験の中でアプリの役割を整理し、ストーリーとストーリー内のアイデアがユーザーに受容されるかの調査を実施。結果をふまえ、体験の再設計や再検討を行い、ユーザーにとって有用な機能を自然な利用体験に落とし込んだ。
114
+
受容性検証アイデア
MVP定義、設計・デザイン・開発
アイデア(機能)については、ビジネス観点やテクニカル観点だけではなく、どれだけユーザーの体験を向上できるかを重視するため、受容性調査の結果も含め、総合的にMVPに含めるものを選定。既存アプリに存在する機能だとしても、あまり体験向上に寄与しなければ削除したり、実現難易度が高い機能でも、ユーザー体験の向上に効果が期待される機能をMVPに加えるといった難しい判断にも、ユーザーへの調査結果があることで、プロジェクト内の判断基準を揃えることができた。
設計・デザインフェーズでは提供側の個人の経験や趣向性で判断しないよう、機能配置・ユーザビリティ・トーンアンドマナーそれぞれにおいてクイックに調査を実施し、プロダクトのクオリティ向上と社内の意思決定を支援。
設計・デザインフェーズでは提供側の個人の経験や趣向性で判断しないよう、機能配置・ユーザビリティ・トーンアンドマナーそれぞれにおいてクイックに調査を実施し、プロダクトのクオリティ向上と社内の意思決定を支援。
スピーディーにユーザーの声
を
集められたので、判断に
迷った時は
フォーデジットの
調査に頼らせて
もらっている。
を
集められたので、判断に
迷った時は
フォーデジットの
調査に頼らせて
もらっている。
from Our Client
アプリのグロース
2023年11月にリリースし、ユーザーからの要望や期待に応えるため、カード利用体験をよりよくしていく活動を、継続的に実施。
ストアコメント・アンケート・ユーザーインタビュー・アプリの利用データ分析をもとに課題点を抽出し改善を実施し、新機能やMVP外の機能においてもリニューアル時と同様にユーザーの声を重視し、優先度の判断や取捨選択を行いながら、開発を行っている。
ストアコメント・アンケート・ユーザーインタビュー・アプリの利用データ分析をもとに課題点を抽出し改善を実施し、新機能やMVP外の機能においてもリニューアル時と同様にユーザーの声を重視し、優先度の判断や取捨選択を行いながら、開発を行っている。
Client
株式会社ジェーシービー
Credit
- CONSULTANT
- Takehiro SUENARI
- ART DIRECTION
- Tomoki TOI
- DESIGN
- Masatsugu HORI, Arisa TERUI, Tadashi TAKE, Haruko ISHIBASHI, Sakura UCHIYAMA, Yu SAKUMA, Kyung a TAE, Jaehun Lee
- PROJECT MANAGEMENT
- Takehiro TAGUCHI
- UX DESIGN
- Takehiro TAGUCHI, Kaoruko KUSUNOSE, Hikaru SAITO, Taro AIZAWA