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NEWS

2025.06.26

NIKKEI FORUM メディニ・ジョホール 2025 に登壇しました

2025年6月18〜19日、マレーシア・ジョホール州で開催された国際フォーラム「NIKKEI FORUM MEDINI, JOHOR 2025」に、フォーデジットCOOの末成が登壇しました。

 

本フォーラムは、日本経済新聞社、日経BP、そしてマレーシア・ジョホール州の経済特区「イスカンダル開発地域」において戦略的投資を推進する持株会社Iskandar Investment Berhadが共同で開催したものです。アジア市場における戦略的パートナーシップの構築や投資機会の創出、地域経済の持続的な成長促進を目的に、デジタルトランスフォーメーション(DX)や持続可能な開発、新興技術など、今注目されるテーマについて多角的な議論が行われました。

 

こうした未来志向の議論が交わされる場において、ユーザー中心のサービスデザインを通じて企業のDX推進や新たな価値創造を支援してきたフォーデジットにとって、アジアにおける事業展開を加速させるうえでも、また現地の課題に対してデザインがどう貢献できるかを発信するうえでも、非常に意義のある機会となりました。

 

本フォーラムには、マレーシアの首相およびジョホール州首相も臨席。ジョホール州では、長年の「イスカンダル開発地域」の発展を土台に、近年はシンガポールとの経済連携をさらに深める「ジョホール・シンガポール経済特区(JS-SEZ)」構想が始動するなど、国家戦略としてビジネス拠点化が積極的に進められています。会場には、国内外のビジネスリーダーや政策立案者、専門家など650名以上が集まり、活気あるイベントとなりました。

東南アジアに広がるデジタル金融の可能性

東南アジアでは、スマートフォンの普及が急速に進み、その普及率は121%にも達しています。国民一人が複数台を所有するケースも珍しくありませんが、一方で銀行口座を持たない人々、いわゆる「アンバンクト層」も少なくないのが現状です。

 

こうした状況において、近年広がっているデジタルペイメントは、金融サービスへのアクセスを大きく広げる手段として注目されています。たとえばASEAN地域では、QRコード決済の標準化が進み、国をまたいだ「クロスボーダー決済」も実現。現金が中心だった小規模な事業者や個人でも、気軽にキャッシュレス決済を導入できるようになっています。

 

マレーシアのローカルマーケットで商品を販売する主婦たちや、私たちが支援するマイクロファイナンスの現場でも、こうしたデジタル決済は新たなビジネス機会の創出や金融包摂の推進に貢献しています。

金融サービスに“心地よさ”を届ける

今回のフォーラムでは、「金融デジタル化の新たな中心地」と題されたセッションにて、COOの末成が登壇。早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授をモデレーターに、NTTデータペイメントの西川新一朗様、Tata Consultancy ServicesのD. Vijaybaskar様、PayNetマレーシアのAzleena Idris様とともに、金融サービスにおける利用体験のあり方や今後の展望について意見を交わしました。

 

末成:
フォーデジットは、日本をはじめ、マレーシア、タイ、ベトナムなどアジアを中心に展開するデザイン会社です。

私たちの特徴は、見た目のデザインだけでなく、サービスを使う一連の“体験”をどうつくるかにフォーカスしていることです。アプリやペイメントサービスが、どのような文脈で、どのタイミングで使われると心地よいか――そんな「体験そのもの」を丁寧に設計していくことを大切にしています。

各国のユーザーの行動や文化的背景をリサーチし、体験に落とし込む。その積み重ねが、誰もが迷わず使える金融サービスにつながっていくと考えています。

日本では銀行やクレジットカード会社のプロジェクトを多く手がけてきましたが、近年はクロスボーダー決済といった領域にも取り組んでいます。私たちが重視するのは「どう使われるか」「どう届けられるか」という、人の視点に立った設計です。

マレーシアにおける課題解決とデザインの役割

フォーデジットでは、デザインを通じて社会課題に取り組むことも大切にしています。その一環として、マレーシアのマイクロファイナンス・スタートアップ「Bee Informatica」への出資も行っています。

 

末成:

「なぜデザイン会社が出資を?」と思われるかもしれません。Bee Informaticaは、小規模事業者向けに、これまで金融機関が提供しきれなかった融資サービスを展開しています。その挑戦に共感し、単なる出資にとどまらず、サービスを一緒に育てていく形で関わらせていただいています。具体的には、ユーザーにとってより利用しやすく、信頼されるサービスとなるよう、デザインの専門知識を活かしてサービス設計の側面から支援しています。

 

Bee Informaticaについて:

Bee Informatica 

 

フォーデジットのプロジェクト事例:

デジタルシフトの入り口となるUI/UXデザイン|Projects|FOURDIGIT Inc.

“安心”と“先進”クレジットカードの新しい利用体験|Projects|FOURDIGIT Inc.

総合金融アプリ 次のカタチ|Projects|FOURDIGIT Inc.

アジアの未来に向けて、共にデザインする

今回のフォーラム全体を通じて、プラットフォーム事業者、サービス提供者、金融機関、そしてユーザーである生活者など、それぞれの視点から、アジア太平洋地域における金融サービスの進化と連携のあり方が活発に議論されました。

 

特にこの金融セッションでは、他の登壇者からも、ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)は生活者の接点として必要な役割であるということにも言及されました。複雑で難解になりがちな金融サービスを、いかにして「直感的でストレスなく使える体験」へ転換していくか――。そこにこそ、私たちが長年取り組んできた「人間中心のサービスデザイン」が貢献できると感じています。

 

デジタル化が進めば進むほど、ユーザーとのあらゆる接点におけるデザインの重要性は増していきます。私たちフォーデジットは、テクノロジーと人間中心デザインをかけ合わせ、誰もが使いやすい体験を実現するために、様々な方々と協力しながら進めていきます。

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NEWS2025.06.26

実践的なサービスデザイン教育プログラムをタイ・バンコクにある泰日工業大学にて実施

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